k-csに込められた想い

k-csに込められた想い


こんにちは。初めまして。


ケイクスマネージャーの織田と申します。

初めて来られた方やケイクスの事に興味を持ってくださった方に向けて、
ケイクスはどういう流れでできて、どんな想いがあるのか。
一度整理してお届けしたいと思い、ブログを書きました。

ぜひ、ご一読くださいね。

 

- 背景 -

 

ケイクスのプロダクトマネージャーをしているサカイタカヒロは、生まれた家が西陣織の織元で、長男として育ちました。
大学を卒業し、継ぐという流れもなかったので、営業職として働いていました。
大阪で一人暮らしをし、ふと実家に帰って、西陣織のすごさに、改めて感嘆しました。
これをなくすわけにはいかない。
そう思い立ち、サラリーマンを卒業し、西陣織の広める活動を進めていました。

 

もう少し原体験をお話しすると、西陣織は「伝統工芸品」なわけですが、
一般的には素晴らしい技術を持つと国に認められた証ですよね。
もちろんとても素晴らしいことだと感じております。


しかしながら、他方の見方をすると
「伝統=稀な存在=守らなければならないもの」という見方もできるかもしれません。
それは、西陣の地で生まれて西陣織で育ってきた人間からすると
自分たちのしていることは「守らないといけないもの=絶滅危惧種だ」
と言われている気になることがありました。


私には、それはとても寂しく、切なく、辛く、くやしい言葉の音に聞こえます。
技術を守ることは確かに大変です。でもそれはどの産業も同じことのはず。


なんとなく感じる、伝統工芸品だから、という言葉の切なさ。

西陣織にはまだやれること・可能性がたくさんあると思っていて。
自分たちの技術や、自分が育った今までの時間が絶滅危惧種だと思われるのは、あまりにも悔しい。
西陣織っていろんなことができるんだよ、それを追求し、たくさんの方に知ってもらいたい。
それがサカイタカヒロの原体験になっています。

とはいえ、西陣織のメインである和装が少しずつ斜陽産業となっており、実際に生地を織る職人の給与を支払うことが難しくなってきています。
それにより後継者を育てるのも難しく、職人は高齢化しているため、産業の継続がこれから少しずつ厳しくなっていきます。


でも、もっと多くの方に、この織りの良さを知ってもらいたい。
西陣織の技術を今を生きる人に知ってもらいたい。

帯として確立した部分はもちろん先人の皆様を尊敬し、このまま素晴らしい物作りをしながらも、もっと生活の部分でも西陣織を感じていたい。


今に馴染むものにして、西陣織も続いていく仕組みを作りたい。
そう思っていました。

その社会問題の解決に貢献するべく、まずは西陣織のアイテムに触れて欲しくて織田や仲間と出会い、ケイクスというブランドが立ち上がりました。

そもそも、なぜ西陣織が日常に広まっていないのか、という部分に改善点があるのではないかと思っています。

・「和柄すぎて馴染まない」
・「洗えない」という認識
・「日常で使えるアイテムが少ない」ということ。


そして、もっとユーザーに寄り添う価値観を持ちたいという風に思うようになりました。
もっと西陣織を、自分たちだけでなく、みんなで楽しもう、みんなで広めよう、みんなでやっていこう。
そう思い、2019年7月から動き出したのです。

 

ー 想い ー

 


ケイクスには、以下の4つの願いが込められています。

 

1、名前に込められた想い

ケイクスの名前は、みんなで食べるスイーツ「ケーキ」から来ています。
みんな、ケーキを食べるときは、日常の何か特別なとき。


楽しいとき・お祝いの時、大切な人と。
ケーキを食べる時って、その大切な時間をみんなで笑顔で、分け合っているということ。ホールケーキも分け合ってますよね。

ケーキが作り出しているのは、美味しさだけではなく「大切な人と大切な気持ちを分け合う時間である」と気づきました。

 

このブランドのアイテムも、そんな時に喜ばれるアイテムにしていきたい。
ケイクスは、日常すらも、普遍的なものではなく、大切な一瞬一瞬の積み重ねだと思っています。

人によっては退屈な、
仕事場と家の往復で特別感がないそんな日常も。
本当は、
もう、もう二度と帰ってこない、
大切な大切な、あなただけの日常であることを。

光の角度で輝く西陣織のアイテムを見ている、そんなライフスタイルの中で
ケーキを囲む時間のような特別感を少しでも味わってほしい、
という思いを「k-cs(ケイクス)」という名前に込めています。

日常に流れる時間は、戻ってくることはありません。
だからこそ、大切にしたいんです。

 


2、ロゴに込められた想い


ケイクスは、日常に西陣織を馴染ませることがキーポイントだと思っています。
馴染みながら、西陣織の織りの表現や金糸の彩りが煌めくことが大切だと考えています。
それこそが、伝統が溶け馴染んでいる、という言葉につながります。


ロゴには、ケイーキのホイップクリームのような柔らかさで、西陣織が馴染んで欲しいという思いから、
溢れるほどたっぷりな、ホイップクリームのイメージをロゴのモチーフにしました。


様々なロゴの案が出ましたが、直感的にマネージャーはこのロゴを選び、より洗練していってこの形になりました。


これも、なかなか伝統工芸が絡んだようなイメージがなく、新しく素敵なイメージがあるなぁと思っています。


3、コンセプトに込められた、アイテムへの想い


ケイクスにはコンセプトとして、

「溶け馴染む伝統、分かち合う富」

「伝統を日常に溶かす」というコンセプトがあります。


日常に馴染ませることで溶け、馴染んでいく伝統。
ケイクスのインテリアアイテムは、馴染む色合いを作り出しています。


そのカラーテーマは「ケーキのラインナップ」を基調としています。


ショートケーキをイメージした、ホワイトゴールドのカラーリング。
チョコミントをイメージした、ミントブルーゴールドのカラーリング。
モンブランをイメージした、ライトベージュのカラーリング。
和柄を新たに生まれ変わらせること。
これもケイクスが挑戦していることです。

その生地たちを、日常で使用するアイテムにして、みなさんにお届けいたします。
今まで、西陣織ではなかなか見なかったアイテムをご用意。


飾ったり、使ったりしながら、大切にする気持ちも持ちながら、アイテムのある生活を送って欲しいと思っています。

そしてそのケイクスのアイテムを引き立たせたり、ケイクススタッフが自信を持ってお届けできるアイテムたちも一緒にご提案。

ぜひ日々の日常に使ってみてくださいね。


4、コンセプトに込められた、ユーザー参加型への想い

日常に馴染ませることで溶け、馴染んでいく伝統。
そして、ケイクスは、それをみんなで作っていくように仕組みを作っています。


馴染む色合いの西陣織のアイテム作りを、ケーキをみんなでシェアするように、みんなで作っていく。
ケイクスは「アンバサダーコミュニティ」という月額制の非公開コミュニティがあります。


そちらでは、ケイクスの活動をシェアしたり、みんなでアイディアを出し合って、新アイテムを開発したりしています。

 

月額の会費制となりますが、特典として下記をご用意しています。
1、ケイクスのアイテムをお得に買えるアンバサダー特別クーポンを使用できる
2、ケイクスのチームメンバーからのFBグループでの投稿を見て、ケイクスの裏側が見れる
3、自分の得意なことでケイクスに携われる!報酬ももちろん用意します。
4、自分の意見がケイクスの随所に反映される!かも!

ー ケイクスのこれから ー

ケイクスは産業が継続していくように、 「職人の給与に利益を還元する」という意味合いを表現するべく、「piece of k-cs project」という名前で開始していきます。

皆さんの購入金額の一部が溜まり、ロゴが彩られていきます。

その利益を然るべき場所(組合や特定の職人さんなど)に還元していきたいと思います。

ケイクスのご提案するアイテムを購入頂くだけで、みんなに優しいプロジェクトとなります。

ケイクスの生地を製造するのは職人ですが、広めたり皆さんと一緒に楽しむチーム・スタッフの存在も欠かせません。

みんながケイクスを楽しんでいけるイベントや取り組みをどんどん進めていきます。

ケイクスが広めたいのは「ライフスタイル」です。

その伝統が馴染んでいる彩りや豊かさがある、大切にしたいライフスタイルを、アイテムや考え方でご紹介し、その活動の中での利益をしっかり職人や産業関係者に還元し、西陣織がこれからも続く仕組みづくりを推進したいと思っています。

 

ぜひこれからの、チームケイクスにご期待ください。

 

k-cs マネージャー

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